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談話会・年次大会の記録

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第303回

日 時:2018年1月26日(金)18:30-21:00
会 場:ウィングス京都セミナーB(中京区東洞院通六角下る)

発表者:小林奈央子氏(愛知学院大学)

論 題:日本の民俗学研究と「女性」―ジェンダー研究の視点から―

概要:
日本民俗学における女性研究では、女性たちの日常的な暮らしに着目し、
<家>のなかで女性が果たす役割の重要性を論じてきた。
これは言わずもがな日本民俗学を確立し、
女性の力を重視した柳田國男の影響によるものである。
家父長制が整備された明治期に、柳田が女性の役割の重要性を見出し、
女性の日常生活に着目した点は画期的であり、
女性研究に大きな成果をもたらした。
しかしその一方で、日本の民俗学研究において「女性」は、
<家>のなかでの主婦権や霊的優位性、
「女性の視点で女性を見る」といった観点から長く研究されることとなった。
そうした研究の中で、いつしか女性の性質は固定化、本質化され、
また、女性研究者が「同じ女性という立場」から
女性を調査・研究することが奨励される状況を生んだ。
しかし、女性の性質の固定化・本質化は、個々の多様な女性の経験を、
“女性固有”の普遍的なものと断じてしまいがちであり、
また、女性研究者が女性を研究対象とすることは、
同じジェンダーを共有しているという意識から、
被調査者の搾取につながる危険性をはらむ。
これからの日本民俗学研究において、
女性にかかわる研究はどのような視点と方法をもって臨むべきなのか、
ジェンダー研究の視点から検討する。
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