第367回談話会 日韓ラウンドテーブル:京都とソウルの都市祭礼

日時 2024年12月14日(土)13:30~17:50(予定)
開催 佛教大学紫野キャンパス15号館 妙響庵ホール / オンライン(zoom)

共催 ソウル民俗学会

コーディネーター 三隅貴史氏(関西学院大学社会学部)

         李 玟宰氏(国立木浦大学文化と自然遺産研究所)

趣旨

 京都とソウルは、日韓を代表する近代的な大都市であるが、現在も伝統的祭礼が活発に行われている。例えば、ソウルでは、大小100以上の洞祭(トンジェ・村落の祭り)が実施されている。京都でも同様に、祇園祭から各町内の地蔵盆まで、多様な祭り・祭礼が実施されている。

 では、両都市の祭礼は、どのような歴史的経緯を経て、現在まで維持されてきたのだろうか。また、観光や文化財・無形文化遺産制度といった今日的な論点にどのように向き合ってきたのだろうか。本ラウンドテーブルは、京都市の祇園祭とソウルの洞祭を事例として、これらの論点について検討するものである。

 京都民俗学会では、2024年3月から企画委員を中心として、ソウル民俗学会との国際的な学術交流を検討してきた。それに基づき、2024年7月には、ソウル民俗学会から6名が参加する祇園祭の合同巡検を実施したほか、本ラウンドテーブル前に、祇園祭の実践者に対する聞き取り調査が実施される予定である。

 両学会は、本ラウンドテーブルを皮切りに、様々なテーマでの学術交流を進めていきたいと考えている。当日、日韓の祭礼の歴史的経緯や、維持の達成における課題に関して、あるいは、今後の学術交流のテーマに関して、闊達な意見交換が行われることを期待したい。

13:30開会挨拶(ウェルカムスピーチ)八木 透氏(京都民俗学会会長/佛教大学歴史学部)
13:35趣旨説明三隅貴史氏(関西学院大学社会学部)
13:40報告①
ソウルの洞祭と伝承の様相(概観的紹介)
吳 文仙氏(ソウル民俗学会会長/ソウル工芸博物館)
14:20報告②
地域の「近代化」と三角山都堂祭の「無形文化遺産化」
李 玟宰氏(国立木浦大学文化と自然遺産研究所)
15:00休憩
15:10報告③
近代化する都市を生きる祭礼:都市インフラ整備と祇園祭山鉾巡行
今中崇文氏(京都市文化財保護課)
15:50コメント①政岡伸洋氏(東北学院大学文学部)
16:10コメント②岡田浩樹氏(神戸大学大学院国際文化学研究科)
16:30休憩
16:40総合討論
17:45閉会挨拶(クロージングスピーチ)吳 文仙氏(ソウル民俗学会会長/ソウル工芸博物館)
プログラム

参加方法
・【対面】会場に直接お越しください。参加登録は不要です。非会員の方は受付で参加費300円を頂戴いたします。
・【オンライン】会員の方のみご参加を申し受けます。12月11日(水)23:59までに会員あて告知メールに記載されている申し込みURLから申請して下さい。後日IDとパスワードをお送りします。オンラインアプリはzoomを使用します。なお参加希望者へのアプリ使用についてのサポートは行いません。