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第312回談話会のお知らせ

シンポジウム「明治150年〜維新京都神話を検証する〜」

日 時 2018年12月8日(土)13:30〜16:50
     趣旨説明 13:30〜13:40(10分間)
     第一報告 13:40〜14:20(40分間)
     第二報告 14:20〜15:00(40分間)
     第三報告 15:00〜15:40(40分間)
     休  憩 15:40〜15:50(10分間)
     全体討論 15:50〜16:50(60分間)

会 場 京都市職員会館かもがわ(京都市中京区土手町通夷川上る末丸町284)

開催意図
今年、平成30年は「明治150年」として各地で様々な催事が行なわれた。
京都でも様々な取り組みがなされていったが、
実は京都にとって明治維新は苦難の歴史の始まりとして記憶されている。
幕末の動乱では、京都は二度の戦争の舞台となり、
戦火により焦土と化した町の復興もままならぬ中、維新を迎えると天皇が東遷し、
政庁が東京に移る事によって政治経済の中心地という位置から転落したのが
明治時代初頭の京都の姿であった。
そして京都では、明治維新の後に近代化が促進され、新たな産業が勃興し、
教育が盛んに行なわれるなど、
新時代への対応が市民主導で行なわれていったという語りが定着している。
学校を建設し、琵琶湖疏水を完成させ、博覧会を誘致するなど、
人びとの力が伝統と先進知識が融合した新しい都市京都を切り開いたのだというものである。
その一方で、京都には歴史文化都市としての側面も期待されており、
明治維新を挟んだ京都の語りには多様な姿が内包されている。
 京都の人びとが語る「明治」とは何であり、その実際とはどのように符合し、
またどのように乖離しているのであろうか。
本シンポジウムでは、明治150年をひとつの機会とし、
明治時代が一種の神話として語られる京都の諸相を題材として、
京都の民俗の在り方の一端についてディスカッションを試みるものである。

パネリスト
和崎光太郎氏(京都市立学校歴史博物館)
「番組小学校の実像」

村山弘太郎氏(京都外国語大学国際貢献学部)
「菊御紋の統制」

村上紀夫氏(奈良大学文学部)
「半井真澄の護王神社」

司会
橋本 章 氏(京都文化博物館)

(詳細が決まり次第追記していきます)
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・会員無料、会員以外300円

>>談話会の記録を見る

年次大会情報

第37回年次研究大会のお知らせ

日 時 2018年12月9日(日)11:00-17:10

会 場 京都市職員会館かもがわ(京都市中京区土手町通夷川上る末丸町284)大会議室

プログラム
11:00		開 会
11:05-11:50	第1報告 武笠俊一氏「読まれざる名著『婚姻の話』ーその現代的意義ー」
13:00-13:30	会員総会
13:40-14:25	第2報告 宋 丹丹氏「佐渡の岩石伝説」
14:30-15:15	第3報告 倉田健太氏「屋台の新調がもたらす祭礼の拡張――愛媛県西条市を事例に」
15:30-16:15	第4報告 中原逸郎氏「民俗としての花街舞踊–都をどりの創成を中心に–」
16:20-17:05	第5報告 中西 仁氏「神輿場はなぜ荒れたのかー柳田國男『祭礼と世間』から考えるー」
17:10		閉会
18:00-20:00	懇親会

発表要旨
第1報告 武笠俊一氏
「読まれざる名著『婚姻の話』ーその現代的意義ー」
柳田国男の『婚姻の話』は昭和23年に出版された。
若い一般読者を想定し、岩波書店から出版されたものであったが、この書は当時の読者に広く読まれたとは言い難い。
また後学の婚姻史研究者たち(有賀喜左衛門、大間知篤三、八木透等)に言及されることは多くなく、
民俗学の世界でも彼の代表作とは見なされてこなった。
つまり、『婚姻の話』は一般読者にも研究者にも、きわめて不人気な本であった。
それは何故か。1はこの書がもつ内在的矛盾である。柳田家の婿養子となった後の国男の生き方は、
この書における「婚姻の有るべき姿」の主張とはするどく対立するものであった。
この矛盾のためにこの書の内容は曖昧で難解きわまりないものとなった。
そして第2の理由は、この書が基本的に戦後の新しい時代の求めに応じて書かれたにもかかわらず、
その後の日本社会が柳田の主張とはまったく反対の方向に進んだことにある。
こうしたふたつの要因によってこの書は「読まれざる名著」となったが、
戦後の遺産がほとんど崩壊してしまった今こそ、この書の再評価が行われるべきであろう。

第2報告 宋 丹丹氏(総合研究大学院大学・国際日本文化研究センター)
「佐渡の岩石伝説」
伝説は民俗学において重要な一領域を占めている。
中でも、岩石伝説は柳田国男の『日本伝説名彙』に収録された六部門の第二部門を占めるように、その重要性が窺える。
佐渡は民俗の宝庫として早くから注目されているから、『佐渡の年中行事』をはじめ、
『私の日本地図 佐渡』や『佐渡 相川の民俗』などがある。中には伝説に関する著書も少なくない。
1976年に角川書店によって刊行された『日本の伝説9 佐渡』は佐渡全域における伝説を収録している。
これらの伝説著書において岩石伝説は目立つ存在であるが、佐渡の岩石伝説に関する先行研究は少ない。
このことから発表者は今年の6月末に同地における岩石伝説についてフィールドワークを行った。
フィールドワークの結果、島の地理的要素や流人の島であったという歴史的背景などが
佐渡における岩石伝説の形成に大きな影響を与えたことが認められた。
また、佐渡の農村の過疎化と高齢化によって、普段願掛けに伝説ゆかりの地を訪れる信仰者が減少していることや
若者の関心が薄いといった現状も明らかになった。
発表では、佐渡における岩石信仰の伝承の展開またその現状について報告する。

第3報告 倉田健太氏(総合研究大学院大学文化科学研究科)
「屋台の新調がもたらす祭礼の拡張――愛媛県西条市を事例に」
本報告では、愛媛県西条市・伊曽乃神社の氏子区域内で行われている、二重氏子地区の神社祭礼の実践を事例に、
奉納屋台の増加がもたらした祭礼の変化を論じていく。
 例年、10月15日、16日に行われる伊曽乃神社例祭(西条まつり)には現在、
「神戸」「大町」「神拝」「西条」「玉津」という五つの校区(地区)から成る氏子区域から、
77台のだんじりと4台のみこしと呼ばれる屋台が出され、御神輿とともに市内を巡行する。
この81台という奉納数は、中・四国地方でも類をみない規模といえるが、
そのうち26台は、当地で1980年代に起こった「新調ブーム」と称される現象とともに登場し、新たな運行を始めた。
 短期間に屋台が急増したことで、従来通りの斎行が困難となった同社例祭では、
運行経路の変更や通過時間の明確化・厳格化が行われていく。
屋台においても、道路使用や騒音を巡って、運行に差し止めがかかる事態を確かめられるが、
それに並行して、例祭の前週に銘々、二重氏子となる神社の祭礼に屋台を出す、
あるいは祭礼自体の創出が進んでいる。そこで、二重氏子となる屋台が各神社を舞台に、
いわば新たな運行の場を確保していく現状について検討する。

第4報告 中原逸郎氏(京都楓錦会)
「民俗としての花街舞踊–都をどりの創成を中心に–」
本発表は都をどりを中心に花街(かがい)舞踊の創成に注目した。
花街は芸舞妓が芸(芸能と同義)を披露し、地元の花街言葉によって顧客を応接する場である。
京都には天正年間(1573-1592)に官許された島原の他に、祇園甲部(東山区、祇甲と略す)、
上七軒等五花街が存続し、京都以外の花街は舞妓を含む京都花街の組織パターンに収斂しているかに見える。
近代的な花街舞踊(舞台舞踊)の開始は、祇甲が嚆矢を成し、
平成30年(2018)には明治5年(1872)の初演から146回の長期に亘る芸の発信が行われた。
会期1ヶ月間で10万人の観客が訪れ数億円の売り上げを生み、1964年の東京オリンピック時には
外人客のため春秋2回の都をどりが開催されたインバウンドの魁でもある。
 発表者は京都花街の影響力の根底に花街舞踊による芸の発信力以外に京都民俗の豊かさが作用していたと考え、
茶道、陶芸、花街の運用規範等民俗的な事象と絡めて記す。

第5報告 中西 仁氏(立命館大学・佛教大学大学院)
「神輿場はなぜ荒れたのかー柳田國男『祭礼と世間』から考えるー」
祭礼が社会や時代状況にどのように影響されてきたのか、
とりわけ明治維新を画期とする「近代化」は祭礼にどのような影響を与えたのか、が主たる問題意識である。
祭礼と社会との関係について夙に示唆的な考察を行ったのは柳田國男である。
柳田は『祭礼と世間』の中で、祭礼で神輿が暴れることは偶然ではなく、
神輿舁たちの「公怨」の現れであると述べている。
近代の京都の祭礼では神輿が暴れたり、神輿場で抗争が起こることがしばしばあった。
本研究では明治期における今宮祭と祇園祭での「神輿荒れ」の事例を取り上げ、
それらの「神輿荒れ」が「公怨」に基づくものであることを、先行研究や諸資料を基に解明していきたい。
そして「公怨」に基づく「神輿荒れ」が起こるのは、近代の祭礼に特徴的な現象であること。
「公怨」に基づく「神輿荒れ」とは、神輿場という公共空間で起こった
公共性を帯びた異議申し立てである、という仮説を提示する。

参加費
年次研究大会	1,000円
懇親会		4,000円(当日申し込み)

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・一般参加歓迎。どなたでも自由にご参加下さい。申し込み不要。
・懇親会への参加も歓迎します。
>>年次大会の記録を見る

会員へのおしらせ

第37回京都民俗学会年次研究大会報告者募集

第37回年次研究大会の報告者募集は終了しました。


下記の通り、第37回京都民俗学会年次研究大会を開催いたします。
・日時 2017年12月9日(日)10:00−17:30(予定)
・会場 京都市職員会館かもがわ(京都市中京区土手町通夷川上る末丸町284)

会員諸氏の日頃の研究成果を公開、享受し合う機会として、
有意義かつ楽しい大会にしたいと存じます。
多くの方々の御登壇をお待ちしております。

報告をご希望の方は以下の要領でエントリーしてください。
報告時間は報告者の人数にもよりますが、質疑応答含み40分程度です。
・メールタイトル「第37回年会報告エントリー」
・会員メーリングリストでお送りしているエントリーシートに記入し添付
・宛先 mail[at]kyoto-minzoku.jp
・〆切 10月23日(火)

エントリー有資格者につきましては、
会員のうち今年度学会費納入者に限らせていただきますので、
あらかじめご了解ください。(エントリー後の納入も大歓迎です。)

エントリーシートExcelデータはお送りしておりますが、
再送ご希望の方は事務局までご連絡ください。

※近年エントリーシートを提出せず年会報告を希望する方が増えております。
 エントリーシートは、企画担当の調整業務上必要不可欠の書類ですので、
 必ずエントリーシートをご提出いただくようお願いいたします。
公開:2018年09月27日, 更新:2018年10月29日
>>おしらせを見る
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