(2021年12月)
1.掲載区分の定義
- 『京都民俗』投稿規定・執筆要項では、会誌に掲載する原稿について「民俗学に関係するものならば研究論文、調査報告、資料紹介や書評など、形式や内容は問わない」と定めています。これをふまえ、京都民俗学会編集委員会では掲載区分の定義を下記のように考えています。
- 会員ならば、すべての区分に投稿することができます。
研究論文 | 民俗学および周辺諸領域に関する課題が先行研究をふまえ論理的に述べられ、目的・方法・結論などが明示されており、新規的・独創的で学術的に意義のある内容であると認められるもの。 |
研究ノート | 研究論文としての完成度には達していないが、今後の研究推進に資する知見が認められるもの。 |
調査・資料報告 | 調査研究で得られた知見や資料等を報告するもの。 |
随想 | 民俗学および周辺諸領域に関するもの。 |
書評 | 対象となる書籍の学術的価値等を論評するもの。 |
新刊紹介 | 対象となる書籍の内容を会員へ向け紹介するもの。 |
その他 | 教育機関や博物館、行政、個人における実践報告など、会誌に掲載することが有意義であるもの。 |
2.査読の観点
- 『京都民俗』投稿規定・執筆要項の第7条に基づき、上記掲載区分のうち「研究論文」「研究ノート」の査読は下記の観点から行われます。
- なお、「調査・資料報告」以下の区分については査読を行いませんが、研究倫理の遵守をはじめ、会誌掲載に最低限必要な事項の確認を行い、適宜修正を求めることがあります。
Ⅰ 学術論文としての構成および論旨の明確性
- 研究課題の背景、意義、必要性が、研究史を踏まえた上で明瞭かつ説得的に述べられているか。この点について、「研究論文」の場合には重要である。
- 研究課題からみて、論文の構成、論述内容および引用文献の取捨選択は適切に行われているか。
- データおよび方法論・手法の選択および適用方法は妥当か。
- 得られた結論には、新しい知見や有用な情報が含まれているか。
- 内容にあった論文タイトルとなっているか。
Ⅱ.内容の新規性・独創性・研究史上の意義および問題点・疑問点
- 新規性・独創性・研究史上の意義がどこに認められるか。 この点について、「研究論文」の場合には重要である。
- 論文としての問題点・疑問点がどこに認められるか。
Ⅲ.学術論文としての文章表現および体裁の適合性
- 原稿の分量は守られているか。
- 引用・参考文献は明示されているか。
- 図表・写真などにはキャプション・番号が付されているか。
- 図表の大きさは適切か。