第364回談話会(フィールドワーク)

論題 西陣織と朝鮮人
日時 2024年9月14日(土)14:00〜17:30(予定)
集合場所 同志社大学今出川キャンパス(解散:北野白梅町)

報告 安田昌史氏(同志社大学人文科学研究所 嘱託研究員)

要旨
 本報告では、京都の西陣を踏査しながら、西陣織産業に携わった在日朝鮮人の労働や経済活動のありよう、また彼らが結成した組織をみていく。1910年の韓国併合前より、朝鮮人がこの西陣織に研修生や労働者として関与してきた。また1930年代中盤には、織機を借りて自身で西陣織を経営する朝鮮人も出現し始めた。
 本報告では戦前から戦後にかけて、西陣織と朝鮮人がどのような関係であったのかを紹介する。具体的に、戦前、どのような経緯を経て、朝鮮人がこの西陣織産業に就労するようになったのかを論考する。また1920年代、朝鮮人らがこの産業内でどのような組織を作ったのか、1930年代にはどのような活動がなされたのかを扱う。
 続く戦後、西陣織に従事する朝鮮人らがどのような生活をしていたのかを見ていく。日本の敗戦後の西陣で、朝鮮人らはどのように就労したのか、またどのような問題が存在したのかを紹介する。そして在日朝鮮人らがそれら問題を解決するため、どのような組織を結成し、そこでどのような活動をしていたのかを考察する。本報告では、西陣織と在日朝鮮の歴史を取り上げながら、関連する施設や史跡を見ていく。

参加方法
・当談話会は、巡検(フィールドワーク)を実施します。会員の方のみご参加を申し受けます
・雨天決行です(台風上陸や警報発令時のみ中止)。終了後、懇親会を予定しております。参加者には、後日、企画委員より詳細のご連絡を差し上げます。
・参加希望の方は、9月4日(水)23:59 までに、会員あて告知メールに記載されている申し込みURLから申請して下さい。

参加登録は先着順(予定20名)です。お早めに参加登録をお願いします。