第381回談話会

論題 王城の百姓―京都松ヶ崎の伝承と風景
日時 2026年2月20日(金)18:30-21:00
開催 キャンパスプラザ京都 6階 第8講習室 / オンライン(zoom)
(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
*京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分。
報告者 小野芳朗氏(京都工芸繊維大学)
報告要旨
京都市左京区松ヶ崎(愛宕郡松ヶ崎村)は、松ヶ崎百人衆の存在、鎌倉時代の全村日蓮宗への改宗と、天文五年(1536)七月の天文法華の乱での叡山戦闘の最前線と全村焼討、禁裏百姓の誇り、仙洞御所出仕と田植祭の奉仕、承応年間の後水尾天皇と東福門院の題目踊天覧による菊の御紋の提灯の拝領と、天覧跡の御幸松など中近世の伝承に包まれている。
記録にある限り、山城国から賀茂鴨社へ寄進された洛北の広大な農地の風景が千年以上続老いたが、大正昭和の都市計画事業の時代から、都市化が進み、周辺には大学などの教育施設や商業施設が建設されてもなお、旧村は松ヶ崎百人衆の末裔たちによる財団法人松ヶ崎立正会によって、妙法送り火、題目踊り・さし踊、近世の文書、農耕器具が継承されている。これらが宗教行事と連動することで、現代に中世的名残があったが、近年住民はほぼサラリーマン化、かつ急激な宅地化による新住民の流入、植生変化による風景変容など、文化の継承に異なるバイアスがかかっている。
本報告では平安期から明治、現代までの風景の変化と、生業(農業)の歴史、村のアイデンティティである盆踊りの構造分析、送り火の継承の分析を通して、伝承のありようと、そこから見える文化の保護と継承の方向を考えたい。
参加方法
・【対面】会場に直接お越しください。参加登録は不要です。非会員の方は受付で参加費300円を頂戴いたします。
・【オンライン】会員の方のみオンライン参加が可能です。開催2日前(目安)に、会員全員にオンライン参加情報を送信します。オンラインアプリはzoomを使用します。なお参加希望者へのアプリ使用についてのサポートは行いません。

