第373回談話会

論題 桂六斎念佛の復活に関する民族音楽学的研究
日時 2025年6月24日(火)19:00〜21:15 ※いつもと開始時間が異なります。ご注意ください。
開催 キャンパスプラザ京都 6階 第5講習室 / オンライン(zoom)
(京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939)
*京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分。

報告者 志川真子氏(国立民族学博物館外来研究員)

報告要旨

 2005年夏以降中断していた桂六斎念佛(以下、桂六斎)は、2019年、14年ぶりに再開された。報告者は修士課程の時から自らも桂六斎念佛保存会の会員となり、笛の演者として桂六斎の実践に参加し、復活過程の参与観察を続けてきた。報告者の博士論文「桂六斎念佛の復活に関する民族音楽学的研究」は、5年間の参与観察をもとに桂六斎の復活と伝承の実態を民族音楽学的な視点から検討したものである。本論文では、参与観察の中で実践的に引き出した4つの要素、すなわち「伝承」「担い手」「地域社会」「資金」を主要な議論の視点として設定し、桂六斎の復活と伝承について記述・分析を行った。本報告では、博士論文の内容に基づき、4つの視点それぞれから明らかになったことをはじめ、民族音楽学的手法の成果、桂六斎の復活のために必要であった条件などについて発表する。桂六斎の復活の事例は、復活を目指す芸能や中断の危機に瀕している芸能について考えるヒントとなる可能性が大いにあると思われる。

参加方法
・【対面】会場に直接お越しください。参加登録は不要です。非会員の方は受付で参加費300円を頂戴いたします。
・【オンライン】会員の方のみオンライン参加が可能です。開催2日前(目安)に、会員全員にオンライン参加情報を送信します。オンラインアプリはzoomを使用します。なお参加希望者へのアプリ使用についてのサポートは行いません。