第336回談話会
論題 コロナ禍の中でのフィールド研究の方法について~巨椋池に関する調査活動を例に~
基調報告 橋本 章氏(京都文化博物館)
コメント 政岡伸洋氏(東北学院大学教授)
島村恭則氏(関西学院大学教授)
東城義則氏(立命館大学客員研究員)
司会 工藤紗貴子氏(京都民俗学会理事)
日時 2021年10月30日(土)18:30-
開催形式 オンラインによる(zoom)
趣旨
2020年の初頭から急速に広まった新型コロナウイルス感染症の猛威によって、私たちの生活は一変した。人流の抑制や会合の自粛など、人と人とが交わる事は極力制限されるようになり、その影響は研究活動にも及んだ。特に民俗研究は、接触と会話が求められる聞き書きという手段を封じられ、苦境に立たされている。この状況下にあって、私たち研究者はいかにして活動を続けてゆくべきなのであろうか。
本報告では、2020年7月から2021年3月にかけて、報告者が京都学・歴彩館の助成を受けて取り組んだ巨椋池に関する研究を題材として、コロナ禍の状況下で行った研究活動について紹介する。そして、制限のある中での民俗学的研究の方法について、コメンテイターからの発言を交えつつ、その可能性を探ってみたい。
巨椋池とは
都府の南部、京都市伏見区と宇治市と久世郡久御山町にまたがる地域にかつてあった、周囲約16キロメートル面積およそ794haの湖沼。豊臣秀吉による築堤工事や明治時代の河川改修など、時代ごとにその景観は人為的に変化し、最後は干拓事業によって昭和16年(1941)に消滅した。
参加方法
・参加希望者は、10月25日(月)23:59までに会員あて告知メールに記載されている申し込みURLから申請して下さい。後日IDとパスワードをお送りします。
・参加者は原則として京都民俗学会会員のみとします。
・オンラインアプリはzoomを使用します。なお参加希望者へのアプリ使用についてのサポートは行いません。