第354回 シンポジウム「傘鉾・笠鉾・風流傘―研究課題と今後の展望」

日時 2023年7月29日(土)13:00−17:30(予定)
開催 京都産業大学むすびわざ館2Fホール/オンライン(zoom)
共催 山・鉾・屋台研究会

開催概要
長柄の傘下に飾り幕をめぐらした傘鉾は、基本的には一人が持ってある集団を先導するもので、去来神の依代、当該集団の印や装飾などと解釈されてきた。
前近代の文献には、形態的な相違は認識しつつも「傘と笠」の語を区別しない用例も多いため、本タイトルとした一方、民俗事例では風流傘の語で呼ばれることはまずない(歴史的用語)。
傘鉾には、頂や傘下に造り物などを飾り吊す形態もみられ、祭礼や芸能の場面に登場することが多いが、なかには葬送を供養する役割や寺社への奉納物もみられる。
祭礼の傘鉾は、植木行宣氏の研究をはじめとして、山や鉾の母胎と考えられてきたが、その成立をめぐっては日本発生説と大陸外来説がある。 本シンポジウムでは研究の最先端と今後の課題について討議したい。

タイムスケジュール

13:00−13:10福原敏男氏(武蔵大学教授)シンポジウムの趣旨説明
13:10−14:00坂本 要氏(筑波学院大学名誉教授)傘ブク研究の視点
14:00−14:40垣東敏博氏(元福井県立若狭歴史博物館長)依代か町印か―若狭の囃子物・練物につく傘鉾・ダシ
14:50−15:30早瀬輝美氏(お祭りでんでん館八代市民俗伝統芸能伝承館学芸員)熊本県八代の傘鉾
15:30−16:10内山大介氏(淑徳大学教授)東北における奉納傘鉾とその展開
16:20−17:30質疑応答

参加方法
■会員の方
・【対面参加】会場に直接お越しください。参加登録は不要です。
・【オンライン参加】会員の方のみご参加を申し受けます。7月26日(水)23:59までに会員宛てメールに記載されたエントリーフォームから申請してください。

■非会員の方
・【対面参加】会場に直接お越しください。受付で参加費300円を頂戴いたします。参加登録は不要です。