第341回談話会
論題 やさぐれて民俗学を批判していた私が『民俗学入門』を書くまで
日時 2022年4月24日(日)15:00〜
開催 オンライン(zoom)
報告 菊地 暁氏(京都大学人文科学研究所助教)
コメント 山﨑 遼氏(立命館大学大学院文学研究科英語圏文化専修博士課程後期)
德永紗英氏(東京大学教養学部教養学科超域文化科学分科)
報告要旨
「最後の弁明」の機会を与えていただいたのだと思っている。拙著『民俗学入門』(岩波新書 2022)は、従来の民俗学からすれば当然取り上げられるべきトピックがなかったり、逆に、なぜこれがと思われるものがあったりする上に、その選択理由が十分説明されていなかったりする(新書という媒体の容量ゆえなのだが)。そして何より、前著『柳田国男と民俗学の近代:奥能登のアエノコトの二十世紀』(吉川弘文館 2001)で、民俗学を批判していたと思われた著者が、なにゆえ『民俗学入門』を書くのか、まるで見当がつかないという向きもいることだろう。そこに至る経緯を補足説明することで、「問題の所在」を示してみたい。結論だけ先に述べれば、「21 世紀を生きる人々」との対峙の結果が拙著ということになる。恥ずかしげもなく手の内を晒すつもりなので、その試みがどこまで妥当だったか、同学諸氏の判断を待ちたいと思う。
参加方法
・参加希望者は、4月21日(木)23:59までに会員あて告知メールに記載されている申し込みURLから申請して下さい。後日IDとパスワードをお送りします。
・参加者は原則として京都民俗学会会員のみとします。
・オンラインアプリはzoomを使用します。なお参加希望者へのアプリ使用についてのサポートは行いません。